- 日時
- 平成25年2月17日(日)14時~16時
- 卓話
- 「チベットの悲劇」
- 講師
- 雪蔵山十善院 住職・チベット問題を考える会 代表
小林秀英 様

チベットは現中国の四分の一を占める広大な地域であり、穏健な仏教国であった。
1879年第13世ダライ・ラマ法主が即位した。
1900年代に入り、英国の侵略が始まり、1903年英国のヤングハズバンドがチベットに侵略、その後、法的、経済的に圧迫を続けた。
また、清にも脅かされた時代があったが、1913年、チベットは独立宣言を行った。
1933年、ダライ・ラマ13世死去、1939年、ダライ・ラマ14世即位。
大東亜戦争が始まり、1942年、米英中がチベット経由に援蒋ルートを迫る中、チベットは拒絶。
1949年、中華人民共和国が成立、1950年、チベットに侵略、以降すさまじい弾圧と破壊でチベットの文化、宗教、教育などすべて認められないまま今日にいたっている。
日本も歴史的にはチベットとの関わり合いは古くからあり、河口慧海(1902入蔵)青木文教(1911)多田等観、矢島保次郎(1912)など。
ダライ・ラマ13世はかねてチベットの今日の惨状を予言しており、今まさにその状況に追い詰められている。
現在のチベットの悲劇の要因としては、スターリンの毛沢東への指令、中共の侵略の正当化、日本の敗戦のほか中国のチベット内の地下資源の獲得、戦略上の位置などが考えられる。
(以上要旨)